ヘアオイルは「髪がパサつく」「広がる」「ツヤが出ない」など、年齢や季節ごとに変わる悩みを一気に解決してくれる万能アイテムです。
しかし種類が多すぎて、自分の髪質や目的に合った一本を選ぶのは至難の業。
そこで本記事では、現役美容師が髪質診断の方法から成分の読み解き方、使用タイミングのコツまで徹底解説。
これを読めば、あなたの髪にフィットする“運命のヘアオイル”が必ず見つかります。
美容師が教える!失敗しないおすすめヘアオイルの選び方【髪質別】
髪質診断でチェック:くせ毛・剛毛・軟毛の悩み別ポイント
まずは自分の髪質を正しく知ることが、ヘアオイル選び成功への最短ルートです。
美容室では水分量・太さ・ダメージ度を数値で測定しますが、自宅でも指通りと見た目で大まかな診断が可能。
指に引っ掛かりが強い場合はキューティクルが開いたハイダメージ、根元から広がるならくせ毛、ペタッとしやすいなら軟毛という目安で判断します。
剛毛やくせ毛は重ためのシリコン&油分高配合タイプでボリュームダウンを狙い、軟毛は植物由来中心の軽やかなオイルでふんわり感をキープ。
このように髪質と悩みをセットで考えることで、購入後の「失敗した…」を大幅に防げます。
- 剛毛・くせ毛:高粘度&シリコン配合でまとまり重視
- 軟毛・猫っ毛:低粘度&ノンシリコンでふんわり感重視
- ブリーチ毛:補修成分入りボンド系で内部補強
成分で比較!椿油・アルガンオイルの補修力と植物由来オイルの効果
成分表示の最初にあるオイルが、その商品のメインアプローチ成分です。
椿油はオレイン酸が豊富で人の皮脂に近く、しっとりしながらも浸透性が高いのが特徴。
アルガンオイルはビタミンEが豊富で抗酸化力が高く、紫外線や熱ダメージから髪を守ります。
一方、ホホバ種子油やバオバブオイルなど軽質植物オイルは、軟毛やメンズにも向くサラサラ質感。
補修力を高めたいならオラプレックスのジマレイン酸+ケラチンのように、油分だけでなく結合を強化する成分が入っているものを選ぶと効果的です。
主要オイル | 質感 | 補修力 | おすすめ髪質 |
---|---|---|---|
椿油 | しっとり | 高 | 剛毛・ダメージ毛 |
アルガンオイル | なめらか | 中 | 普通〜乾燥毛 |
ホホバ油 | さらさら | 低 | 軟毛・オイリー頭皮 |
ドライヤー前orスタイリング?タイミング別使い方と効果的な塗布量(ml)
ヘアオイルは付けるタイミングで得られる効果が変わります。
ドライヤー前なら熱から守り内部に水分を閉じ込めるヒートプロテクト効果が、スタイリング後ならツヤ出しと湿気ブロックが期待できます。
塗布量の目安は、ミディアムヘアでドライ前0.4〜0.6ml、仕上げで0.2〜0.3ml。
ポンプタイプの場合、商品ごとに吐出量が異なるため、1プッシュ=約0.2〜0.5mLなどを基準にすると失敗しません。
付けすぎるとベタつきや酸化臭の原因になるので、手ぐしで全体に伸ばしてから毛先へ重ね付けする“レイヤリング塗布”がプロ流テクニックです。
- ドライ前:0.4〜0.6mlで中間〜毛先中心
- アイロン前:追加0.1mlで熱ダメージカット
- 仕上げ:0.2mlで表面にツヤヴェール
香り&いい匂いで選ぶときの注意点【質感も左右】
「いい匂いだから」という理由でオイルを選ぶ方は多いですが、香り成分の濃度が高いほど揮発性シリコンやアルコール量も増える傾向があり、髪質によってはパサつきの原因になることも。
シトラスやハーバル系は軽めの質感が多く軟毛向き、ムスク・ウッディ系は重ためで剛毛向きと覚えておくと便利です。
LOA THE OILのジャスミンドレやネロリスモークティーは、トップノートにフローラルを感じつつベースにウッドを忍ばせた二面性のある香調で、男女問わず支持率が高いのが特徴。
香りは時間経過で変わるため、可能ならサンプルで4時間ほどテストしてから購入しましょう。
コスパ重視派必見!内容量mlと価格を見極める方法
ヘアオイルは30mlから150ml超えまで容量が幅広く、単価の印象だけで選ぶと損をしがち。
たとえばミルボン エルジューダMOは120mlで2,860円=23.8円/ml、一方KERASTASE CHオレオリラックスは100mlで5,940円=59.4円/ml。
ただし高価格帯ほど熱保護ポリマーやボンドテクノロジーなど高機能成分が入るため、1回あたりの使用量が少なく済みます。
月間コストを計算する際は「1回の使用量×使用頻度×30日」で割り出し、さらに仕上がり満足度を加味して比較するのが賢い選び方です。
商品名 | 容量 | 価格 | 円/ml |
---|---|---|---|
エルジューダMO | 120ml | 2,860円 | 23.8 |
KERASTASE オレオリラックス | 100ml | 5,940円 | 59.4 |
LOA THE OIL ブランシュ | 30ml | 3,520円 |
117.3 |
髪質別おすすめヘアオイル17選【最新人気ランキング】
乾燥・ダメージヘアを補修する売れ筋リペア系5選《モロッカンオイル・ケラスターゼEXほか》
ブリーチや毎日のアイロンでタンパク質が流出した髪には、油分コートだけでなく内部補修を同時に行える“リペア系”ヘアオイルが必須です。
高分子ケラチンやボンドテクノロジー成分が配合されているアイテムを選ぶことで、切れ毛や枝毛を抑制しながらツヤも再生。
特にKERASTASEクロマアブソリュEXは、乳化させると内部にケア成分が浸透して外部は疎水被膜で守る二層アプローチが特徴です。
またモロッカンオイルトリートメントは、アルガンオイル+シクロメチコンで瞬時に手触りを改善。
OLAPLEXno.7は、ジマレイン酸+11種アミノ酸でボンド補修力が高く、我慢できないパサつきを1回で落ち着かせたい人の救世主的存在です。
- KERASTASE クロマアブソリュEX
- モロッカンオイル トリートメント
- LOA THE OIL X TREATMENT OIL
- OLAPLEX No.7 ボンディングオイル
- AVEDA ボタニカルリペア ストレングスニングオイル
商品 | 内容量 | 主な補修成分 | 質感 |
---|---|---|---|
クロマアブソリュEX | 90ml | 乳酸・ ツボクサエキス | しっとり |
モロッカンオイル | 100ml | アルガンオイル | やや重め |
X TREATMENT | 95ml |
ケラチンPPT・セラミド |
さらさら柔らか |
OLAPLEX No.7 | 30ml | ボンドサイエンス | 軽め |
AVEDA | 30ml | ナンガイオイル | 軽め |
広がり・うねりを抑えるくせ毛向け4選《ミルボン・トラック オイルNo.1など》
梅雨や湿度で広がるくせ毛は、表面のキューティクルが乱れ水分が出入りしやすい状態です。
このタイプには、水分を抱え込むバオバブ種子油や高密着シリコンが入ったオイルを選ぶと、髪表面に撥水ヴェールを形成してうねりを抑制。
ミルボン エルジューダFOはフェザーライトオイル処方で軟毛くせ毛をペタッとさせずにまとまりをキープ。
トラックオイルNo.1は99.2%天然由来で重さを感じさせず、湿気でボワッと広がる毛先をタイトにまとめます。
香りの評価が高いLOA THE OIL ブランシュはホワイトムスク×シトラスの爽やか系で、髪質を選ばない万能さが魅力。
- ミルボン エルジューダFO
- LOA THE OIL ブランシュ
- track oil No.1
- FLOWDIA スリークライトオイル
おすすめヘアオイルメンズ3選《NILE・I-ne・ルシードエル》
男性は頭皮の皮脂量が多く、ベタつきを避けたい傾向があります。
そこで注目したいのが速乾性シリコン+軽質植物オイル配合のサラサラ系オイル。
NILE ヘアオイルはアルガンオイル配合で、ビタミンEが豊富で保湿・ダメージケアに優れ、毛髪エイジングケアをサポート
I-ne BOTANIST MENは「シアバター」「セラミド」「アンズ種子油」「ダイズ種子エキス」「イチジク果実エキス」など、植物由来成分を多く配合し、髪と頭皮に優しくダメージ補修・保湿効果を重視しています。香りは、「植物オイル・エキス×優しい香り」が一貫したコンセプトです。
ルシードエルは、超高圧プレスによるアルガンオイル(アルガニアスピノサ核油)配合で、高保湿・髪の柔らかなツヤ感とまとまりを与えます。
- NILE ヘアオイル
- BOTANIST MEN マルチオイル
- ルシードエル #EXヘアオイル
プチプラ&ドラッグストアで買えるコスパ最強3選《honey・あんず油ほか》
毎日たっぷり使いたい人は1,500円以下でも実力派が揃うドラッグストア系をチェックしましょう。
honey アウトバスヘアオイル3.0はマヌカハチミツと3種のオーガニックオイルで、毛先の潤いキープ力が高評価。
柳屋 あんず油は純度100%で刺激成分ゼロ、フルーティな香りとさらっと感でリピーター多数。
無印良品 ホホバオイルは全身に使えるマルチ仕様で、酸化安定性が高いのが魅力。
コスパを徹底重視するなら、大容量サイズの円/mlを計算し、月間使用コストを300円以内に抑えるのがポイントです。
- honey アウトバスヘアオイル3.0
- 柳屋 あんず油
- 無印良品 ホホバオイル
口コミレビュー高評価のサロン専売モイスト系2選
「髪が硬くて動かない」「オイルを付けても時間が経つとパサつく」という人には、サロン専売の濃密モイスト系が断然おすすめです。
アハロバター モイスト&リペア ヘアオイルは、濃度の高いシアバター由来エステルが配合され、夜つけて眠ると翌朝まで毛先がしっとり。
KERASTASE CHユイルスブリムNは、「最高峰タイムカクテル成分」を特徴とし、全方位から髪の美しさをケアする洗い流さないプレミアムヘアオイル。また、髪にツヤとうるおいを与え、まとまり感・しなやかさUP。
どちらもリピート率が高く、口コミでは「雨の日でも広がらない」「香りが長時間続く」と高評価。
- アハロバター モイスト&リペア ヘアオイル
- KERASTASE ユイルスブリムN
サロン専売品vsドラッグストア:売れ筋ヘアオイルを徹底比較
美容師イチオシ!サロン専売品のメリットとデメリット
サロン専売品最大の利点は、高濃度の補修成分と香料グレードの高さです。
例えばSUBLIMICは資生堂独自のサーマルフローモーション技術で、熱を味方に髪内部の網目構造を再構築。
一方で価格が高く、ネット購入時に偽物リスクがある点はデメリット。
購入は正規取扱店やサロン店頭が安全です。
- 高機能成分で効果実感が早い
- 香りが上質で持続
- 価格が高い
- 偽物流通リスク
ドラッグストアで買える人気オイルのメリット・クーポン活用術
ドラッグストア品は手軽さと入手性が魅力。
セールやアプリクーポンを併用すれば、実質20~30%OFFで購入可能です。
オンラインと店頭価格を比較し、ポイント還元率まで計算するとさらにお得。
ただし製造ロットによって香りや粘度が微妙に変わる場合があるので、リピート時は開封日をメモして品質チェックを習慣にしましょう。
ヘアオイルの効果を最大化する使い方&ケアテクニック
せっかく高機能なヘアオイルを入手しても、塗布タイミングやドライヤーの当て方を間違えると効果は半減します。
ここでは美容師がサロンワークで実践している“浸透→密封→コーティング”の3ステップをわかりやすく解説。
ドライヤー前のヒートケアでツヤ髪を守る方法
濡れ髪はキューティクルが開いた無防備な状態。
まずタオルで8割ほど水分を取り、手のひらにヘアオイルを広げ両面を温めてから中間〜毛先へプレス塗布します。
熱保護成分が入ったオラプレックスNo.7やSUBLIMICワンダーシールドなら、ドライヤー温度でもダメージを抑制する検証データも。
最後に冷風を10秒当ててキューティクルを閉じると、収れんし、静電気やうねりを抑えます
- タオルドライ80%→オイル→ドライヤー
- 毛束をねじりながら温風→形状記憶アップ
- 仕上げの冷風で仕上げ
スタイリング仕上げで束感キープ!ヘアアイロンとの合わせ技
アイロン使用時は先にストレートorカールを作り、その後にオイルを塗布する“後付け方式”がベタつきを防ぐコツ。
束感を強調したいときは、リファ ロックオイルを乾いた髪に適量(ショート2~3プッシュ、ミディアム3~4プッシュ、ロング4~5プッシュ)を手にとる。手のひら全体に伸ばし、中間~毛先にかけて髪を束ねるようにギュッと握りながらなじませます。さらに仕上げに軽くドライヤーの温風を当てると、オイルと毛髪表面がなじみフリンジが崩れにくくなります。ポイントは、最初に毛先・束にしたい部分に多めにオイルをつけ、軽く握り込むようになじませるとウェットなツヤ感+束感が強調されます。
パーマ・カラー後の集中リペアトリートメントオイル活用法
アルカリやブリーチで壊れたSS結合を補修したい場合は“インバス+アウトバス”の二段使いが推奨。
まずシャンプー後にOLAPLEX No.3を塗布し3分放置→流した後タオルドライ状態でX TREATMENT OILを1プッシュ塗布します。または、同ブランドであれば、「オラプレックス No.7 ボンディングオイル」もおすすめ。
これにより内部結合を再構築しながら外部を疎水コートでき、色落ちとパーマのダレを同時に防げます。
マルチに使えるボディ&ハンド兼用オイル活用アイデア
旅行先で荷物を減らしたい、ジム後に時短ケアしたいという人は、soel LIVING-OILやイイスタンダードヘアオイル・LOA THE OILのようなマルチ処方が便利。
お風呂上がりに髪へ塗布した残りをそのまま肘やかかとへ伸ばすだけで、全身の保湿が完了します。
ビターオレンジやラベンダーなどリラックス精油を含むものを選ぶと、深い呼吸で副交感神経が優位になり睡眠の質向上も期待できます。
シーン別おすすめヘアオイルの選び方【プレゼント・旅行など】
同じヘアオイルでも贈り物・外出・季節イベントなど目的が変われば重視すべきポイントも変化します。
シーンに合わせて容量、ボトルデザイン、香調を最適化すれば満足度は倍増。
ここでは用途別に最適なアイテム選定と活用術を紹介します。
女性が喜ぶプレゼント向け高級サロンオイル
ギフトには「自分では買わないけれど貰ったら嬉しい」ラグジュアリー感が重要。
KERASTASE ユイルクロノロジストはブラック×ゴールドの高級感ボトルで年齢問わず好印象。
LOA THE OIL は「インスタ映えするシンプルで高級感のあるデザイン」。いずれも香水並みの香り変化が楽しめるので、ヘアフレグランスとしても活躍。
持ち運び便利!ミニサイズmlのトラベルオイル
機内持込100ml制限をクリアする30〜50mlのミニボトルは、旅先での乾燥対策に必須。
LOA THE OIL 30mlはガラス調の丸みを帯びたスクエア型で安心して持ち歩けます。
季節ごとの香りで選ぶ:春はシトラス、秋はムスク
気温と湿度が変わると香りの立ち方も変化。
春〜初夏は揮発が早いシトラス系で爽快感をプラスし、秋冬はムスクやウッディ系で温かみを演出すると好バランス。
特に、多様な香りの種類を持つLOA THE OILは季節によって違う種類に挑戦してみるのもおすすめ。LOA THE OILシトラスヴェールはレモングラス×ベルガモットで汗ばむ季節でも軽やか、ミスティックウッドはサンダルウッドとアンバーが重厚感を添え、コートに残る残香がエレガントです。
よくある悩みQ&A|ベタつき・匂い・効果がないと感じたとき
ベタつく原因は塗布量?剛毛・軟毛別ベストな量
ベタつきの8割は塗布量オーバーが原因。
剛毛ミディアムで0.6ml、軟毛ショートなら0.15mlが適量の目安です。
軟毛に重ためオイルを使う場合は、手のひらで“オイル→水1滴”を混ぜてエマルジョン化させ軽さを出す裏技も有効。
匂い残りと香水の重ね付けを防ぐコツ
ヘアオイルの香りが強すぎると香水とケンカしがち。
外出前30分前に塗布しトップノートが落ち着いてから香水をワンプッシュがおすすめ。
無香料タイプのオイルをベースにし、ポイントでフレグランス系オイルを重ねる“レイヤード使い”もプロの裏技です。
効果が感じられないときのチェックリスト&見直しポイント
①使用量②シャンプー残留③ドライヤー温度④開封後酸化──4つを見直せば改善するケースが多数。
特に開封後6か月を過ぎると酸化が進み、補修力が低下するため定期的に香り・色の変化をチェックしましょう。
改善しない場合は、内部補修不足の可能性が高いのでX TREATMENT OILやOLAPLEX No.6のようなボンド系を追加するのがベストです。
まとめ|自分の髪質にフィットするおすすめヘアオイルでツヤ髪をロック!
ヘアオイル選びは“髪質×悩み×シーン”の掛け合わせでベストな一本が決まります。
くせ毛なら湿気ブロック重視、ブリーチ毛ならボンド補修重視、プレゼントなら高級感と香りを重視するだけで失敗リスクは激減。
今回紹介したLOA THE OILシリーズをはじめ、KERASTASE・SUBLIMIC・OLAPLEXなどは効果実感が高くリピート率も優秀。
ぜひこの記事を参考に“運命のオイル”を見つけ、毎日のスタイリングとダメージケアを同時に叶えましょう。